ソーシャルバイヤー
【英】social buyer
ソーシャルバイヤーとは、主に中国において、海外で売られている商品を、購入希望者に代わり(代理人として)現地で買い付けてくる者の通称・総称である。中国では「代購」などとも呼ばれている。
中国におけるソーシャルバイヤーは、あらかじめ依頼人の要望を聞いてから指定の商品を購入するという代理購入のタイプと、需要を見越して商品を買い付けてから購入希望者を探すという転売のタイプがある。
中国では、自国製品に対して不信を抱き、日本をはじめとする外国製品は信頼できるが、外国製品とはいえ中国国内で流通している商品は信頼しきれない、という感覚の持ち主が少なからずいるとされる。そのため、海外で(たとえば日本で)じかに商品を買ってきてくれる個人規模のソーシャルバイヤーに一定の需要がある。場合によっては日本企業が中国工場で製造した商品を中国人ソーシャルバイヤーや日本で購入していくという状況になったりもする。
日本の商品を購入するソーシャルバイヤーの多くは、在日中国人か、買い付け目的で日中を行き来する者である。その意味で、観光がてらに買い物もしていく形の訪日中国人観光客の「爆買い」とは区別される。
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