4004
読み方:ヨンマルマルヨン
4004とは、Intelが1971年に開発した4ビットマイクロプロセッサの名称である。4ビット並列処理方式コンピュータのCPUを単一のLSIに搭載した業界初の製品となった。
このプロセッサには2300個のトランジスタが搭載され同時発表されたマイクロコンピュータ「MCS-4」(Microcomputer System 4-bit)を構築する中枢のデバイスとして注目を集めた。
なおIntelは4004開発時点で、マイクロコンピュータを「マイクロプロセッサを中心に複数のLSIチップで構成される小型のコンピュータシステム」と定義づけている。
4004は日本企業ビジコンが設計した電卓の電子回路をLSI化する際にIntelの協力を求めたことがきっかけとなって開発された。ビジコンの発想の特徴はROMに常駐するプログラムで12個のLSIチップの動作を制御するマイクロプログラム方式を採用したことである。そして、マイクロプログラムを効率よく処理するLSI、すなわちマイクロプロセッサ開発にチャレンジしたのが、ビジコン社の技術者・嶋正利とIntelの技術者テッド・ホフであった。
参照リンク
インテルミュージアム・マイクロプロセッサの歴史
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