X3D
フルスペル:eXtensible 3D
読み方:エックススリーディー
X3Dとは、Web上で3次元グラフィックスを表現するための言語のひとつで、VRMLの後継規格となる3次元映像技術のことである。
X3D以前に主流であったVRML(Virtual Reality Modeling Language)と呼ばれる規格は、ISOの国際標準規格として承認されてはいたが、その仕様が複雑すぎる難点があった。そのためプラグイン(追加装備するためのプログラムデータ)も巨大なものとなり、使いこなすための技能も高度な習熟を必要とされるなど、何かと扱いづらいものだった。(そして普及することもなかった)。
X3Dでは、VRMLの短所が見直され、全体的なコンパクト化によって軽快に動作するように設計されている。具体的には、まず最低限必要となる中核的部分の仕様のみを重視し、そのほかはエクステンションとして必要に応じて拡張できる(extensible)という形態がとられている。
X3DとVRMLは互換性を持っており、既存のVRMLデータからの移行も容易になっている。X3Dはマークアップ言語であるXMLとの連携が可能であり、また映像データ圧縮方式であるMPEG4の3次元表示機能としても採用されるなど、移行は着々と進んでいる。
なお、VRMLは1997年にISO規格として承認されている。その後、VRMLの標準化団体であるVRMLコンソーシアムがWeb3Dコンソーシアムと改名し、VRMLの後継としてX3Dを策定した。X3Dは2002年7月に草案が公開され、2004年12月に正式に認定された。
参照リンク
Web3D Consortium
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