オーバーレイ
【英】overlay
オーバーレイとは、主にプログラムが大きすぎてメインメモリに格納できないような場合に、プログラムを機能ごとに分割し、それぞれのセグメントをプログラム自身が管理、制御することである。他にも、層を重ね合わせるといった意味で様々な場面に用いられる表現である。
(1)
プログラムが大きすぎて、コンピュータのメインメモリに格納できないような場合に、プログラムを機能ごとにセグメント(モジュール)ファイルに分割し、それぞれのセグメントをプログラム自身が管理、制御することである。こうした構造を持つプログラムをオーバーレイプログラム、分割されたセグメントファイルをオーバーレイモジュールと呼ぶ。
オーバーレイプログラムが実行される場合は、最初にメインプログラムだけがメインメモリに読み込まれ、セグメントに分割された機能が必要になった場合だけ、該当するオーバーレイモジュールがメインメモリに読み込まれる。なお、オーバーレイモジュールは不要になると、メインメモリから消去される。OSがセグメントを管理するものは仮想記憶やDLLとなる。
(2)
グラフィックスチップで表示しているパソコンの画面に、映像機器からのビデオ信号を重ねて表示すること。特に「ビデオオーバーレイ」と呼ばれる場合が多い。
(3)
プレゼンテーションなどにおいて、複数の透明なOHPシートを重ね合わせるように見せる説明手法のこと。
(4)
フォトレタッチソフト「Photoshop」では重ね合わせたレイヤーを元に画像処理する描画方法のこと。
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