データポータビリティ
【英】data portability
データポータビリティとは、特定のサービスやアプリケーションに蓄積してきた個人的データ(個人情報)を、当該サービスから他のサービスへと容易に移動・移行できること、および、その容易さの度合いのことである。
特定のサービスを利用してきた人がサービスの乗り換えを行う場合、自分のデータを引き払い、かつそれを乗り換え先のサービスへ移行して利用可能となることが望ましい。しかしそのような理想的なデータポータビリティの実現は、技術的にも難しく、サービス提供者側のユーザーの囲い込みという目論みとも合致しにくい。
データポータビリティの権利に関する議論は欧州において議論が進んでいる。総務省が公開している「欧州におけるデータ・ポータビリティの在り方を巡る議論の動向」(2016年)資料によれば、データポータビリティという語は2012年に欧州委員会が公表した文章において公的な使用例が見出される。2018年にはGDPR(一般データ保護規則)の導入により欧州において具体的にデータポータビリティ権が規定されることになった。
参照リンク
欧州におけるデータ・ポータビリティの在り方を巡る議論の動向 - 総務省参考資料(PDF)
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