自撮り棒
読み方:じどりぼう
別名:自撮り用一脚,セルフィー棒,セルフィースティック
【英】selfie stick
自撮り棒とは、スマートフォンなどで自分を撮影する「自撮り」(セルフィー)において、カメラを遠ざけて撮影するために用いられる棒状の道具の呼び名である。
自撮り棒の先端にはスマートフォンを保持する機構があり、棒の手元にはカメラのシャッターを遠隔操作できるリモコンが備わっている。リモコンがなくセルフタイマーでの撮影を前提とする簡易なものもある。
通常の自撮りでは手でスマートフォンを持って撮影するが、カメラ位置は腕をめいっぱい伸ばしても至近距離にならざるを得ない。また、よい構図を得ようとするとカメラ位置は顔と水平かそれ以上の位置に保つ必要があり、体に負担のかかる体勢となる。自撮り棒を使用することで、より楽な姿勢で、より離れた位置・より高い位置から自分を撮影することができる。また、カメラを離すことで集合写真なども撮りやすくなる。
今日の自撮り棒の原形といえるカメラ支持装置は、1980年代に日本人によって発明されており、日本および米国で特許も取得されている。しかし当時はさほど普及しなかった。2000年代から2010年代にかけてSNSやスマートフォンが普及し、スマートフォンを使った自撮りが広く一般的に行われるようになったことで、自撮り棒も改めて注目されるに至ったといえる。
とりわけ韓国では2010年代半ばに自撮り棒が流行し、2014年半ばには韓国での流行が日本に紹介される形で、日本国内でも自撮り棒が注目を集めた。韓国では自撮り棒は「セルカ棒」と呼ばれる。これは「セルフカメラ」の略であり、いわゆる韓製英語とされる。
参照リンク
セルカ棒、最初の開発者は日本人…米国だけで特許登録 - (もっと!コリア)
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