シットコイン
別名:くさコイン,草コイン
【英】shitcoin
シットコインとは、おおむね、将来性や投機的価値が見出されない低価値・無価値の暗号通貨を総称する言い方である。
シットコインという呼び名は、代表的な暗号通貨である「ビットコイン」(Bitcoin)をもじった言い方と捉えられるが、「シット」(shit)は英語で「クソ」にあたる卑語である。クソみたいなコイン、という意味・ニュアンスが読み取れる。
2010年代後半から終盤にかけて、ビットコインをはじめとする暗号通貨が世間的に認知度を高め、ビットコイン以外の暗号通貨(アルトコイン)が数多く登場した。アルトコインの多くは既存の暗号通貨が抱えている不満や問題点を解消するシステムとして開発されていると言えるが、中には目立った新規性が長所がなく(あるいは欠陥や問題点が見られ)、認知度も低く、市場価値も低迷しているアルトコインもある。シットコインはこうした低価値なアルトコインを総称する言い方といえる。
ビットコインやアルトコインは基本的に互換性がなく、システムが頓挫すれば自分の保有するコインの資産価値はゼロになる。シットコインは頓挫する可能性が比較的高いと目されやすく、人が寄りつかない。しかしその分だけ将来的に価値が急騰した場合の大化け度合いは急激になることが期待される。その意味で大穴として購入する人もいる。
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