IGZO液晶
読み方:アイジーゼットオーえきしょう,イグゾーえきしょう
別名:イグゾ液晶,IGZO液晶ディスプレイ
【英】IGZO liquid crystal display, IGZO LCD
IGZO液晶とは、「IGZO」と呼ばれる酸化物半導体が材料として使用された液晶パネルのことである。シャープが実用化に成功した。
IGZOはインジウム(In)、ガリウム(Ga)、亜鉛(Zn)および酸素(Oxygen)で構成されている。従来の半導体材料に比べて、電流が流れやすい(電子移動度が高い)ため、回路配線をより微細化できる。回路が微細化されることは、画面の高精細化を可能にするだけでなく、液晶バックライトの光を遮る配線がより細くなり、より効率的にバックライトの光を使用できる。つまり省電力に寄与する。
従来の液晶パネルは、表示を維持するために常に画面のリフレッシュを行う必要があるが、IGZO液晶では一定時間、画面の表示内容を保持することができる。このためリフレッシュレートを削減し、画面のリフレッシュに使用される電力消費量を削減できる。アモルファスシリコン半導体の液晶パネルと比較した場合、その電力消費量は10分の1まで減らすことが可能であるという。
IGZO液晶は、既存のアモルファスシリコン液晶の製造ラインをほぼ流用して製造できるとされる。シャープは2012年4月に、IGZO液晶の本格的な製造を開始すると発表し、同年11月には4.9インチのIGZO液晶搭載スマートフォン、4K2Kの解像度を持つ32V型の液晶テレビなどを発表している。
参照リンク
IGZOテクノロジーのご紹介 - (シャープ)
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