VDT症候群
読み方:ブイディーティーしょうこうぐん,VDT障害
【英】VDT syndrome
VDT症候群とは、VDT(visual display terminal)、すなわちパソコンなどで作業をし、ディスプレイを見続けることが起因なって生じるとされる諸種の健康障害の総称である。
VDT症候群の代表的な症状として、眼精疲労・視力の低下・ドライアイ、肩の凝り、腰痛、あるいは心的ストレスなどを挙げることができる。VDT症候群の原因としては、長時間にわたって同じ姿勢や同じ視線を保つという身体的要因によるもの、単調な入力作業や高度な作業の連続、課せられたノルマに対する脅迫心などによる心的要因(テクノストレス)、あるいは、用いるVDTの明るさが強すぎたり、照明が暗かったり、椅子が体に合わなかったりといった外的要因なども指摘されている。ディスプレイの光に含まれるブルーライトが網膜に負担をかけているという指摘もある。
一般的には、VDTの解消策としてはグレア対策を始めとする利用環境の整備や、あるいは各人が適宜休憩を取るなどの健康面における管理などが効果的であるとされる。なお、VDT作業者の健康管理のあり方について、厚生労働省から「VDT作業のための労働衛生上の指針について」という指針が提示されている。
参照リンク
新しい「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」の策定について - (厚生労働省)
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