電子ペーパー
読み方:でんしペーパー
別名:デジタルペーパー
【英】electronic paper
電子ペーパーとは、電気的に表示を行うディスプレイであるが、紙の特長といえる極めて薄い等の利点を実現した、薄型ディスプレイのことである。特にスタイラスペンによる書き込みが可能なものを指す場合もある。
電子ペーパーに求められる基本的な要素として、軽さ、薄さ、視認性、持続性、などを挙げることができる。電子インクが用いられるため、表示された画像は書き換えが行われるまで(電源を切っても)表示内容を保持できる。加えて、「曲げることが可能」という柔軟さも電子ペーパーの要素として求められる。この柔軟さはフレキシブルディスプレイにより実現可能ではあるが、2013年時点では民生品が登場するには至っていない。
電子ペーパーは、特定の波長(光)のみを反射するコレステリック液晶材料を採用した青・緑・赤それぞれの液晶層の前後に透明電極を設置して電圧をかけ、液晶分子の向きを変えることで色を選択し、フルカラー表示を実現する。電子ブックや電子ノートの他、電車の中吊り広告などのデジタルサイネージ、店舗における値札表示、湾曲した壁面での情報掲示など、多種多様な用途がある。
|