ASP
ASPとは、(1)Active Server Pages、(2)Affiliate Service Provider、あるいは(3)Application Service Providerの略称である。
(1)
フルスペル:Active Server Pages
読み方:エーエスピー
ASPとは、Webページの「動的に」生成することができる機能のことである。Microsoftから提供されているもので、Webサーバー「IIS」(Internet Information Server)の拡張機能として用いることができる。
JavaScriptやVBScriptで記述されたスクリプト言語や、ActiveXコントロールなどのコンポーネントは、通常はWebブラウザにスクリプトごと送られ、ブラウザにおいて処理される。ASPにおいては、スクリプト等の解釈・処理がサーバー側で行われ、その処理結果のみがブラウザに送られる。
サーバーで処理され、処理結果のみが返ってくる仕組みを採用することにより、データをデータベースに格納したり、データベースとコンテンツを連動させたりといった、サーバー側での処理を動的に反映できるダイナミックなコンテンツが生成可能になる。
(2)
フルスペル:Affiliate Service Provider
読み方:エーエスピー
この場合のASPとは、インターネット上で商品の販売やサービスなどを行っているECサイトと、そのサイトの広告を掲載しているアフィリエイトサイトとの間を仲介している、広告代理サービスのことである。ASPのサービスを利用する事で、ECサイトとの提携から報酬の受け取りまでをアフィリエイトサービスプロバイダを通じて容易に行うことができる。
(3)
フルスペル:Application Service Provider
読み方:エーエスピー
この場合のASPとは、インターネットを通じて、アプリケーションを顧客に提供する事業者のことである。
ASPは、自社の保有するサーバーにアプリケーションソフトをインストールし、そのアプリケーションソフトをインターネット越しにレンタルしている。顧客(クライアント)はWebブラウザを用いてアプリケーションにアクセスし、自分の業務に利用することができる。
ASPによってアプリケーションをレンタル利用することには、導入費用や手間などを大幅に削減することができるメリットがある。ユーザーのパソコンには個々のアプリケーションソフトをインストールする必要がなくなるので、企業内の情報システム部門の負担であるアプリケーションのインストールや管理、および、そのアップグレードなどを独自に行わなくて済むようになる。これとほぼ同様の理由でアプリケーションを提供する企業からもASPが歓迎される傾向にあり、従来のように業務横断型ソフトウェア(ERP)などの大規模な業務システムだけでなく、ワープロソフトや表計算ソフトといったごく基本的なアプリケーションもASPによって流通するケースが増えてきている。
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