「データ構造」の解説
データおよびデータ構造
「データ」すなわちコンピュータで取り扱われる情報は、系統立った「データ構造」を持っています。基本的なデータ構造として以下のようなものがあります。
変数
- プログラムの中で扱われるデータを一時的に記憶する領域を「変数」と呼びます。変数は、プログラムを実行するたびにデータを代入する箱のようなものです。変数に名前を付け、必要に応じて使いたい値を代入することで実行結果を変化させるため、プログラム自体を書き換える必要はありません。
フィールドのタイプ
- 格納するデータの種類を「フィールドのタイプ」と呼びます。ほかに「データ型」という呼び方もあり、プログラム中で扱われるデータに対して、数値や文字列を定義します。定義することにより、適切なデータだけが代入されるため、プログラムの精度向上が実現します。
配列
- 一列に並んだデータを「配列」と呼びます。データを呼び出すときは添え字で位置を指定します。また、同様に並んだデータを「リスト」とすることもあります。リストではデータを呼び出すときは、次に呼び出す位置のデータを指定します。実際には列で並んだデータが複数の列となり「ファイル」としてまとめられています。この列ひとつひとつの行は「レコード」と呼ばれています。
スタックとキュー
- リストにデータの挿入や削除を行うときには「スタック」、「キュー」という考え方を用います。スタックは、リストの最後にデータを挿入し、最後に挿入したデータを削除する手法です。また、キューは、リストの最後にデータを挿入し、最初に挿入したデータを削除する手法です。
スタック |
PUSH(n) | データ(n)を挿入 |
POP | 最後のデータを削除 |
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キュー |
ENQUEUE(n) | データ(n)を挿入 |
DEQUEUE | 最初のデータを削除 |
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ポイント
データ構造の基本的な考え方を理解しましょう。
上位者による指導の下、業務データの分析や整理を行うために、データ、および、データ構造の基本的な考え方を理解しましょう。