トランザクション処理とは、業務システムなどにおいてデータベースを更新する際に、相互に関連する複数の処理を一つの処理単位にまとめて管理する処理方式のことである。このとき、複数の作業をひとつにまとめた処理単位のことを「トランザクション」と呼ぶ。
例えば、銀行口座のデータベースで口座振替が発生した場合、振込人と振込先の口座データを両方同時に更新する必要がある。ここで、振込先だけが更新されると全体の整合性が取れなくなるため、両口座の更新処理を1つの単位として完全に遂行する必要がある。つまり、両方の処理に関して常に「どちらも成功」か「どちらも失敗」として扱うようにするのである。このような場合に、両方の口座データの更新をまとめて1つのトランザクションとして管理し、どちらか一方が失敗したらもう片方も失敗させ、どちらも成功したときに初めて全体を成功と評価するのがトランザクション処理にあたる。~「トランザクション処理」の記事から抜粋