なりすまし詐欺
読み方:なりすましさぎ
別名:成り済まし詐欺,成済まし詐欺,なりすましサギ
なりすまし詐欺とは、特定の人物の名を騙り(なりすまして)相手から金銭をだまし取ろうとする詐欺の手口のことである。
一般的には、なりすまし詐欺はいわゆる「オレオレ詐欺」(振り込め詐欺)の異称として用いられることが多い。この場合、犯人は電話を掛ける相手の子や孫になりすます、ということになる。
ITの分野では(ネット詐欺の手口としては)、著名人の名を騙りファンを騙そうとする手口をなりすまし詐欺と呼ぶことが多い。スパムメールとして発信されることも多いが、昨今ではソーシャルメディア上で接触が図られる場合もある。
2019年7月には米国の俳優であるヒュー・ジャックマンが、SNS上で自身の名を騙った詐欺アカウントがある、と注意喚起して話題を呼んび、「ヒュー・ジャックマン詐欺」の呼称で報じられた。
「なりすまし」は、詐欺の手口だけでなく様々な意味で用いられる。IT関連の文脈でも、他人のユーザーアカウントを使ってログインする行為(ソーシャルエンジニアリング)や、IPアドレスを偽装してアクセス制限を突破しようとする行為(IPスプーフィング)、あるいは、SNSやブログのコメント欄などで他人の名を名乗って(その人のふりをして)書き込みを行うといった行為などを「なりすまし」ということが多い。
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