インフォサウンド
【英】INFOSOUND
インフォサウンドとは、ヤマハが開発した、音響にデジタル信号を含めてデータ通信を実現する技術である。
インフォサウンドはデジタル情報を音に変調して伝送する技術であり、一般的なスピーカーで再生可能な帯域(可聴帯域)のうち人の耳にはほとんど聞き取ることのできない約18kHz以上の高帯域を利用して、送信を行う。伝送レートはデータ転送速度は最大で約80bps程度と、それほど速くはないが、10メートル以上離れた場所にもデータが伝送でき、複数の受信対象に同時に(1対多)でデータを配信できる、既存のスピーカー設備が利用できる、音量調節によって伝送範囲を制御できるといったメリットがある。
インフォサウンドを利用することで、例えば音声を聞きながら同時にクーポンを受信する、といった利用方法が可能となる。ヤマハが開発した1.5mm厚の超薄型スピーカーシステム「TLF-SP」と組み合わせた広告媒体「サウンドサイネージ」も試験運用が行われている。
インフォサウンドでデータを受け取るにはデータを解析する受信機が必要となる。ヤマハではスマートアプリ「インフォサウンドブラウザ」を、App Store、およびAndroidマーケットで無償で提供している。
参照リンク
音で情報を伝達し、効果的に訴求する広告媒体の新概念 『サウンドサイネージ』の実証実験を開始 - (ヤマハ株式会社プレスリリース 2010年9月28日)
新しい音響データ通信技術『インフォサウンド(INFOSOUND)』の
テレビ番組での活用・実用化に向けた取り組みのお知らせ - (ヤマハ株式会社プレスリリース 2011年5月25日)
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