スナップチャット系アプリ
読み方:スナップチャットけいアプリ
別名:Snapchat系アプリ
【英】Snapchat-like app, Snapchat-like apps
スナップチャット系アプリとは、画像を共有して一定時間経過すると画像データを自動的に削除する機能を持つサービスやモバイルアプリの総称である。同種のサービスの先駆けとなった「Snapchat」にちなむ。
スナップチャット系アプリにおおむね共通する特徴としては、端末のカメラで撮影した画像を手軽に友だちに送信して共有できる点、送信した画像には数秒程度の表示期間が制限されており設定時間が過ぎると閲覧できなくなる点、そして、制限時間を過ぎた画像データは自動的に端末から削除されるようになっている点、などを挙げることができる。
従来、ウェブ上で交わされるデータやログは、保存されて永続的に残るという認識が一般的だった。ウェブログやライフログなどはこれを利点として活かす考え方であるといえる。他方、いちど世に出てしまったデータを完全に抹消することは極めて困難といってよく、昨今では「リベンジポルノ」のような深刻な被害を生むケースも少なくない。ウェブ上のデータが消したくても消せない様子は「デジタルタトゥー」とも形容される。スナップチャット系アプリの登場と人気の広がりは、世間のこうした流れを踏まえて捉えることもできる。
「Snapchat」は2011年に米国で提供が開始され、若年層を中心に人気を博した。単なる自撮り(セルフィー)に留まらず、セクスティングに用いられている向きもあるとされ、それはそれで問題視されている。なお、画像の表示中にスクリーンショットを取得された場合、スナップチャット系アプリでは削除されない画像が残ることになる。
2012年にはFacebookが「Poke」(Facebook Poke)を発表した。日本でも、2013年半ばにリクルートが「SeeSaw」を、2014年初旬にはヤフージャパンが「コミュカメラ」を、mixiが「muuk」を、フルセイルが「flapp」を公開している。
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