ダークウェブ
【英】dark web
ダークウェブとは、ウェブ上に設けられたコンテンツではあるものの、ウェブ検索をはじめとする一般的なインターネットの使い方ではたどり着けないように秘匿されているコンテンツの総称である。
ダークウェブはコンテンツの所在が公にはならないよう秘匿されており、その閲覧にはTorに代表される特定のソフトウェアを用いた通信の暗号化および匿名化が必須となる。仮にURLを入手しても普通の閲覧環境からのアクセスははじかれる。つまり通常のインターネット利用では決して到達できないようになっている。
ダークウェブに置かれているコンテンツの多くは、麻薬の密売(ブラックマーケット)や殺人・ポルノに関するコンテンツといった違法な(犯罪に与する)内容とされている。ただし真相は詳らかでない。犯罪行為の温床となりやすい側面は否めないが、ダークウェブ自体がすなわち悪と断じることも難しい。
ウェブ上にあって検索エンジンのクローラーもたどり着けないような場所にあるコンテンツ群を指す言葉としては「ディープウェブ」という言い方もある。ダークウェブがディープウェブに包含される要素のひとつと言うことはできる。ディープウェブは検索エンジンのクローリングから漏れて逸失した状態になっているコンテンツであり、必ずしも秘匿されているとは限らない、その点においてダークウェブは異なる概念である。
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