デュアル生体認証
読み方:デュアルせいたいにんしょう
別名:デュアルバイオメトリクス,デュアルバイオメトリクス認証
【英】dual biometrics, dual biometric authentication
デュアル生体認証とは、2種類の生体認証(バイオメトリクス認証)機能が搭載されている(利用可能である)こと、あるいは、2種類の生体認証を組み合わせて認証を行うシステムのことである。
スマートフォンの端末には生体認証技術の搭載が進んでおり、指紋認証、虹彩認証、顔認証といった技術がスマホ向けセキュリティ技術として実用化されている。2010年代半ば時点では、複数種類の生体認証の技術がひとつの端末に搭載される例は多くはなく、2種類の生体認証を搭載している端末が「デュアル生体認証」と銘打っている場合がある。
たとえば、2017年末にNTTドコモが発売した富士通の端末「arrows NX F-01K」は、指紋認証と虹彩認証を併載したデュアル生体認証の端末である。両技術はそれぞれ単独の認証システムとして別個に機能する。手袋をしている場面なら虹彩認証を利用すれば手袋を外すことなく認証できる。人と面談中なら指紋認証を使えば端末を顔の前にかざすことなく認証できる。
2種類の生体認証技術を組み合わせて1回の個人認証に用いる認証方式は、「マルチモーダル生体認証」とも呼ばれる。複数の生体認証技術を使ってすべて照合できなければ認証と見なされないため、かなり高度な認証精度が期待できる。
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