ハイプサイクル
別名:ハイプ曲線
【英】hype cycle
ハイプサイクルとは、主にIT関連で話題となる新技術がの認知度や期待度が、時間経過と共にどのように変化していくかを表した図のことである。調査会社ガートナーによって考案された。
ハイプサイクルにおいて、認知度の推移は、大きく分けて「黎明期」「流行期」「反動期(幻滅期)」「回復期(啓蒙活動期)」「安定期」の5段階に分けられる。「流行期」の中で期待度が最高潮に達した段階は、特に「過度な期待のピーク」(Peak of Inflated Expectations)と呼ばれる。
ハイプサイクルの典型的な流れは以下の通りである。まず、新技術の登場時は盛んに紹介され(黎明期)、その可能性や将来性がもではやされる(流行期)。やがて、空騒ぎの状態に陥った過度の期待は逆に幻滅を招き、期待度の急落させる(反動期)。その後、生産性が安定していくに伴い、期待度も緩やかに上昇していき(回復期)、市場の成熟を迎える(安定期)。
グリーンITは、ガートナーが2008年8月に発表したハイプサイクルにおいて「過度な期待のピーク」に位置していた。翌2009年8月の報告では、「反動期」に向かって下降を始める位置に置かれている。また、グリーンITに代わってクラウドコンピューティングと電子書籍リーダーが「過度な期待のピーク」に位置している。
ハイプサイクルは、主に、新技術に対して投資を行うタイミングを判断するために指標として利用されている。
参照リンク
リサーチ・メソドロジ:ハイプ・サイクル - ガートナー ジャパン
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