マストドン
【英】Mastodon
マストドンとは、2016年10月にドイツで個人により開発・公開されたSNSである。分散プラットフォーム型のミニブログとして注目を集めている。
マストドンはユーザーが短文を投稿して他のユーザーと共有する、いわゆるTwitterライクなサービスである。ただし、Twitterはサーバーが運営元企業により一元的に管理される(中央集権型)サービスであり、マストドンはユーザーが各自サーバーにシステムを導入して運用するという(分散型)サービスとして設計されている点が大きく異なる。マストドンにおけるサーバー単位のサービスは「インスタンス」と呼ばれている。
マストドンの利用者はアカウント作成に先立って自分が属するインスタンスを選択する必要がある。各インスタンスは別個のサーバーで運用されるが、インスタンス間での連携もできる。
マストドンではひとつの投稿に500字まで書き込める。なお、個々の投稿は(Twitterでは「ツイート」と呼ばれているが)マストドンでは「トウート」(toots)と呼ばれている。なお、マストドンのUI(ユーザーインターフェイス)はTwitterクライアントの「TweetDeck」を思わせる、と評されることが多い。
マストドンは2016年後半にローンチされ、徐々にインスタンスを増やしていった。2017年4月に世間的に大きな注目を集めるに至り、「ポストTwitter」の呼び声も出るなどして大いに注目されている。
ちなみに「マストドン」とは1万年以上前に地球に生息していたゾウ目の大型ほ乳類、いわばマンモスのような存在の名称である。この絶滅種(にちなんだHR/HMバンドの名称)にちなんで命名されたとされる。
|