ビル・ジョイ
別名:ウィリアム・ジョイ,美流上位
【英】Bill Joy, William N. Joy
ビル・ジョイとは、米国のコンピューター技術者である。1954年、デトロイト生まれ。カリフォルニア大学バークレー校で開発されたUNIX系OS「BSD」の設計に携わったことや、Sun Microsystems社を創立したことで知られている。また日本好きでも知られており、来日した際には「美流上位」の表記でサインしたという逸話が残っている。
1971年、ビル・ジョイはミシガン州立大学に入学し、電子工学を専攻した。卒業後は電子工学とコンピュータ・サイエンスを学ぶために、カリフォルニア大学バークレー校に入学、修士課程を修めた。同校は当時、AT&T社からUNIXのライセンスを取得して導入を開始しつつあり、折りよく入学してきたジョイは同級生チャック・ハーレー共同でUNIXの改良にとりかかった。こうして改良の加えられたUNIXは、AT&T社版UNIXに機能を逆移植されるほどの高評価を得て、後のUNIX系OSの一大源流を築くことになる。
1982年、すでに修士号を得ていながら大学院に残っていたジョイは、スコット・マクネリーやアンディ・ベヒトルシャイムの誘いを受けて、Sun Microsystems社の共同創立者となった。そこでもNFS(Network File System)やSPARCの設計、Java言語やJini構想の創案などに大きな役割を果たしている。
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