インスタントカメラ
別名:ポラロイドカメラ,ポラロイド式カメラ
【英】instant camera
インスタントカメラとは、写真フィルムを個別に自動的に現像する仕組みを備え、撮影後すぐにその写真を見ることができるタイプのカメラの総称である。このタイプのカメラを開発・発売した先駆的企業(ポラロイド)の名称が製品カテゴリーの代名詞として認知されている。
インスタントカメラのフィルムには現像液があらかじめ仕込まれてあり、撮影後に現像液が添付されることで自動的に現像が進行するようになっている。暗室などの大がかりな現像用設備が必要なく、手軽にポジ写真が得られる。ただしフィルムの単価は相対的に割高といえる。
インスタントカメラの主要なメーカーとしては、ポラロイドの他に、「チェキ」を販売している富士フイルムを挙げることができる。チェキはインスタントカメラをコミュニケーションツールとして打ち出しており、若い女性を主なターゲットに、トイカメラ的な位置づけで販売している点に特徴がある。
デジタルカメラの普及などの背景もあり、インスタントカメラの需要は長らく減り続けていたが、最近ではデジタルネイティブの世代がインスタントカメラを却って斬新と受け止めるようになっており、再び人気を集めつつある。チェキなどは2010年代に入って売り上げを伸ばしつつある。
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