エクサ級
読み方:エクサきゅう
別名:エクサ級
【英】exa level
エクサ級とは、百京倍を意味するSI接頭辞「エクサ」を用いて表す程度であることを示す表現である。特にスーパーコンピュータの演算処理性能について言及される場合が多い。
スーパーコンピュータの世界では、1秒間に処理可能な浮動小数点演算の回数を表す単位としてFLOPS(フロップス)が使用される。これにSI接頭辞、たとえば1兆倍を意味する「テラ」などが付く。
世界のスーパーコンピュータの性能を評価する「スーパーコンピュータTOP500ランキング」では、2000年代半ばまではTFLOPS(テラフロップス)が主な単位だったが、2008年にIBM「Roadrunner」が初めて1ペタフロップス(PFLOPS)を演算処理性能を実現したことで「ペタ級」の世界に突入した。2011年11月には日本の京速コンピュータ「京」が10ペタフロップス台に乗った。2013年6月には中国の「天河二号」が30ペタフロップスを記録している。
なお、エクサはペタの1000倍、テラの100万倍である。
2013年5月、文部科学省は2020年をめどにエクサ級のスーパーコンピュータを開発する意向を表明している。
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