セルフパブリッシング
別名:セルフ出版,自己出版,電子自費出版
【英】self-publishing
セルフパブリッシングとは、出版物を著者自ら(出版社などを経ずに)私費で出版することであり、とりわけ電子書籍の形態でそれを行うことである。
紙媒体の書籍において著者が自分で出版を行うことは、一般的に「自費出版」と呼ばれている。電子書籍を自分で刊行する場合も自費出版と呼ばれることがあるが、紙媒体の自費出版と区別する意味合いでセルフパブリッシングの語が用いられていることが多い。なお「セルフパブリッシング」はそもそも自費出版を意味する英語である。
自費出版は出版社の意向(商業的判断)が介在しないため、自由にコンテンツを制作して公表できるという利点がある。他方で、流通経路や販売店の確保が困難であり、材料費・製造費に多額の支出が必要であるという困難が伴う。電子書籍としてのセルフパブリッシングは、紙代・印刷代・流通費用などが特に発生せずに済むため、紙媒体書籍の自費出版に比べて参入障壁が大幅に低いといえる。
2012年にはAppleが電子書籍を作成するためのアプリケーション「iBooks Author」を公開し、電子書籍ストア「iBookstore」(iBooks Store)にコンテンツを登録して配信できるサービスも開始した。Amazon.comも「Kindle Direct Publishing」(KDP)を公開し、Kindleストアにコンテンツを登録可能としている。
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