ハイブリッドHDD
別名:ハイブリッドハードディスク
【英】hybrid HDD
ハイブリッドHDDとは、HDDにフラッシュメモリを搭載しキャッシュメモリとして使用することで高速アクセスを実現する記憶装置のことである。
HDDは低コストで大容量を実現する記憶装置であるが、データの読み出し時間(シークタイム)が比較的長いという難点がある。フラッシュメモリを主体とするSSDは高速であるが高コストである。ハイブリッドHDDは、頻繁に読み出すデータを一時的にフラッシュメモリ上に保持し、シークタイムの短縮を図る。同時に、耐久性や静音性の向上も実現される。
ハイブリッドHDDは2000年代後半頃に登場した。それ自体のコストも割高になるなどの難点もあり、最近ではフラッシュメモリのみで構成されるSSDの普及のほうが進んでいる。
2012年には、AppleがHDDとフラッシュメモリを併用し、頻繁に使用するデータの保存を自動的にフラッシュメモリに振り分ける「Fusion Drive」機能を新型iMacに搭載した。また、東芝は、フラッシュメモリをHDDとの中継用に使用することで高速化を実現刷る「ハイブリッドドライブ」を発表している。
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