前方互換性
読み方:ぜんぽうごかんせい
別名:前方互換,フォワード・コンパチビリティ,新製品との互換性
【英】forward compatibility
前方互換性とは、新旧の製品のうち、古い製品がより新しい製品の機能やデータ形式を扱うことができることである。後に登場した製品の仕様に対する互換性(コンパチビリティ)ともいえる。
後方互換性は、新旧の製品を対置して旧製品の側に基点をおき、旧製品が新製品に対する互換性を持っているかどうかを示す際に用いられる表現といえる。例えば、オフィスソフトの新バージョンで採用されたデータ形式のファイルを旧バージョンでも開くことができる場合、(旧製品は)前方互換性を持つといえる。
前方互換性とは逆に、新製品が旧製品の仕様に対応している状況は「後方互換性がある」と表現される。
互換性の区分には、前方互換性と後方互換性の他に「上位互換性」と「下位互換性」の区分があり、しばしば混同される。前方互換と後方互換の区分は新旧の製品における互換性について述べる言い方であるが、上位互換と下位互換の区別はグレードの異なる製品における互換性について述べる言い方である。例えば、同じバージョンのソフトウェアの通常版とプロフェッショナル版を比較した場合は上位・下位の区分で扱われる。
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