同人マーク
読み方:どうじんマーク
【英】doujin-mark, dojin-mark
同人マークとは、作家が一定範囲の二次創作活動を認める意思表示のマークとして用いられる記号である。クリエイティブ・コモンズ・ジャパンが運営する「commonsphere」におけるプロジェクトが策定した。
同人マークは、作家・漫画家が自らの作品に掲示することで「この作品を題材に用いた二次創作を行ってもよい」との意向を明示するという用途が想定されている。許容範囲は同人誌即売会における二次創作の配布とされ、デジタルデータの配布は対象外となる。
同人マークはクリエイティブコモンズのライセンスとは異なり、原作自体の複製や改変については取り扱わない。すなわち同人マークは原作のコピーの配布を許容するものではない。
同人マークを策定した背景には、日本がTPP(環太平洋経済連携協定)に日本が参加することで実現される可能性がある「著作権の非親告罪化」への懸念があるという。著作権が非親告罪になると、第三者が二次創作やパロディ作品を著作権侵害で起訴できるようになり、マンガ・アニメなどの分野の下支えとなってきた盛んな二次創作活動が萎縮してしまうのではないかと懸念されていた。同人マークを使用して権利者があらかじめ許諾の意思表示を行うことで、二次創作も安心してできると期待できる。
参照リンク
「同人マーク(仮)」のデザイン案の募集のお知らせ - (commonsphere 2013年7月16日)
「同人マーク」のデザイン決定のお知らせ - (commonsphere 2013年8月16日)
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