著作権
読み方:ちょさくけん
【英】copyright
著作権とは、書物や音楽、映像などの著作物について、作者以外の者が無断で利用することを防ぎ、作者が排他的・独占的に利益を受けられるようにするための権利のことである。
著作物は、創作された時点から権利が発生し、著作者の死後50年まで保護される。ただし、会社名義で公表された著作物については、権利の保護期間は、公表から50年となっている。なお、日本では、第二次世界大戦中に著作権保護の対象であった著作物について保護期間を最大10年程度延長する戦時加算の制度が適用されている。
著作権は、著作者の人格価値を保護する著作者人格権と、財産的な利益を保護する著作財産権に分類できる。著作者人格権は、著作者の名誉権ととらえられ、公表権、氏名表示権、同一性保持権の3つがある。著作権は、譲渡したり、相続したりすることは認められておらず、著作者のみに与えられる権利である。著作財産権には、複製権、貸与権、翻訳権、翻案権などがあり、譲渡したり相続したりすることが可能である。
著作権を侵害された場合は、侵害者を裁判所に提訴し、損害賠償請求や差止請求を行うことができる。
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