リーンスタートアップ
【英】Lean Startup
リーンスタートアップとは、事業の立ち上げに関する方法論のうち、仮説の構築、製品の実装、および軌道修正、という過程を迅速に繰り返すことによって、無駄な無価値な要素を最小限に抑えつつ素早く改良を続け、成功に近づく、というビジネス開発手法である。
リーンスタートアップでは、まずは最低限実用に足る製品(Minimum Viable Product)をできるだけ迅速に構築してユーザーに提供する。利用者の反応を検証して得られた結果をもとに、当初の事業アイデアの改良・軌道修正を図る。消費者の需要をつかむために必要な最小限のプロセスのみを繰り返すことで、成功につながらない(非本質的な)要素に対する時間・資金・あるいは情熱などの浪費を省くことが重視される。
リーンスタートアップはエンジニア出身のシリアルアントレプレナー、エリック・リース(Eric Ries)により2011年にはじめて提唱された。なおリーンスタートアップの「リーン」(lean)には「余分な肉がなく細い」といった意味がある。
素早く製品を開発し改良を重ねるという過程を重視する製品開発サイクルとしてはアジャイル開発手法なども知られているが、アジャイルは製品開発手法であり開発に焦点が当たる。リーンスタートアップはビジネス開発手法であり事業アイデアそのものが主な修正改良の対象になる。
参照リンク
The Lean Startup
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