SAP
SAPとは、(1)ERPソフトウェアの大手ベンダーやその主要製品の名称、または、(2)NovellのネットワークOS「NetWare」で用いられる名前解決用プロトコル「Service Advertising Protocol」の略称、または(3)マルチキャストにおいてセッション情報を配信するためのプロトコル「Session Announcement Protocol」の略称である。
(1)
読み方:エスエーピー,サップ
別名:SAP AG
SAPとは、1972年にドイツのワルドルフで設立された、ERPパッケージ(統合業務パッケージ)ソフトの大手ベンダーの名称である。正式名称は「SAP AG」。また、ERPソフト「SAP R/3」の略称として用いられることもある。ちなみに日本法人は「SAPジャパン」である。
SAPは、主にERPソフト「SAP R/3」の提供とメンテナンス、業務管理に関連する各種ソリューションなどを提供している。ソリューションは業種別に細分化され、プランニングやコンサルティングなどのサービスとともに提供されている。
SAPはERPをはじめとしたB2Bの業務統合システムの市場において圧倒的シェアを誇り、ソフトハウスとしてもMicrosoft、Oracleに次ぐ規模を持っている。現在までに、世界120以上において10万件以上の導入実績を持つとされている。
(2)
フルスペル:Service Advertising Protocol
読み方:サービスアドバタイジングプロトコル
SAPとは、Novell社の開発したネットワークOSであるNetWareにおいて用いられるIPXプロトコルの一種で、インターネットワーク上で利用できるサービスやネットワーク上の位置を特定するために用いられるプロトコルのことである。
SAPはブロードキャストによってネットワーク内に配信され、ルーターやサーバーを経由して、サービスに関する情報を集めることが可能になっている。
(3)
フルスペル:Session Announcement Protocol
読み方:サップ
SAPとは、ネットワーク上でセッション情報をマルチキャストによって配信するために用いられるプロトコルのことである。インターネット関連技術の標準化団体であるIETFによって、RFC 2974として定義されている。
参照リンク
(1)SAP Japan
(3)Session Announcement Protocol - (英文)
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