Wi-Fi Direct
読み方:ワイファイダイレクト
別名:Wi-Fiダイレクト
Wi-Fi Directとは、Wi-Fiアライアンスが認定する無線通信規格(Wi-Fi)のうち、通常のWi-Fiの接続方式で用いられるアクセスポイントを必要とせず、端末が直接接続してデータをやりとりできる規格のことである。
Wi-Fi Directは、ソフトウェアアクセスポイント(ソフトウェアAP)によって端末にアクセスポイントの機能を持たせ、直接接続を実現している。無線LANにおいて端末同士を直接接続する方式には、Wi-Fi Directの他に「アドホックモード」もあるが、アドホックモードは、P2P(ピアツーピア)の方式で端末間を接続する方式となっている。Wi-Fi Directとアドホックモードの違いとしては、Wi-Fi Directは無線LANアクセスポイントの機能をソフトウェア的に実現する方式であり、アドホックモードはアクセスポイントを使用しない方式であるといえる。
Wi-Fi DirectはWi-Fi規格を利用した通信方式であるため、Bluetoothや赤外線通信といった近距離無線通信のように至近距離でなくても、数十メートル程度の距離をおいて接続することが可能である。信号の暗号化にはWi-Fi規格の暗号化方式が使用でき、セキュリティ性も比較的高い。また、1対1の通信だけでなく、複数の端末が同時に接続することが可能である。通信速度も、Bluetoothが最大24Mbpsであるのに対して、250Mbps程度と大幅な高速化が実現される。
Wi-Fi Directは、2010年から対応機器の認定が開始された。Android 4.0(Ice Cream Sandwich)はWi-Fi Directに標準で対応している。
参照リンク
Wi-Fi Direct - (Wi-Fi Alliance)
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