ZIF
フルスペル:Zero Insertion Force socket
読み方:ジフ
ZIFとは、CPUの脱着を行うソケットの機構のひとつで、ソケットの脇に取り付けられたレバーの操作によってCPUチップの抜き差しが行える機構のことである。
CPUが入出力を行う接触部分はピンと呼ばれるが、最近の高性能なCPUでは有するピンの数が数百本にのぼる。これらを通常のソケットに挿入したり取り外したりするには、ある程度の力を入れる必要があり、装着が甘くて接触不良を起こしたり、取り外しの際にピンが曲がってしまうといった事態が生じやすい。これをうまく脱着するにはある程度の技術の習熟が必要になる。
ZIFソケットでは、CPUの固定と解放をレバー操作によって行う。レバーを上げてCPUをソケットに挿入し、レバーを元に戻すと、ピンは挟まれて固定され、確実に装着される。取り外す際もレバーを上げてピンを解放すればよい。いずれにしても、ZIFでは抜き差しに力を加える必要がない(Zero Insertion Forceである)。
ZIFソケットは開発中のマシンなど抜き差しの回数が多い用途に有用である。またエンドユーザーが自らCPUを抜き差しして取り替えることも、簡単・確実に行えるようになる。現在ではほとんどのCPUソケットが、このZIF方式を採用している。
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