オンプレミス
別名:自社運用
【英】on-premise
オンプレミスとは、企業などが情報システムの設備(ハードウェア)を自社で保有し、自社の設備において運用することである。システムの自社構築という意味を含む場合もある。
オンプレミスの「プレミス」(premise)とは、英語で「構内」「店内」という意味の語である。
オンプレミスは、もっぱらクラウドサービスやデータセンターを利用する運用形態と対比して用いられる。オンプレミスな運用はインフラごと自社の資産として自社内で管理・運用するため、初期投資がかさみやすく、保守・管理にも高度な知識を備えた人材が必要になるなどの側面がある。その分だけシステム設計や運用の自由度は高く、クラウドサービスやデータセンターの事業者の都合で運用方法が制限されるといった懸念も排除できる。
クラウドの概念が登場して普及する以前は、情報システムは自社内で運用する(オンプレミスの)方式が標準的だった。その頃は特にオンプレミスとは呼ばれていなかった。クラウドコンピューティングやクラウドサービス、SaaS、PaaSといったシステム運用方法が一般に普及したことで、従来型の自社内運用を明示的に示す言い方として「オンプレミス」の語が用いられるようになったといえる。
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