コンテナ技術
読み方:コンテナぎじゅつ
別名:バーチャルコンテナ技術,バーチャルコンテナ
【英】Virtual Container system, Virtual Container
コンテナ技術とは、OS上に他のプロセスからは隔離されたアプリケーション実行環境を構築することで、仮想的な動作環境をより少ないコンピュータリソースで実現する技術のことである。
一台のコンピュータ(物理マシン)で複数のコンピューティング環境を構築する技術には、コンテナ技術の他に仮想マシンの技術がある。仮想マシンは実行環境ごとに個別にOS(ゲストOS)を用意し、ハードウェアおよび仮想マシンを制御するホストOSのみ共有するという構成が取られている。コンテナ技術ではゲストOSが不要であり、プロセス実行環境のみ独立させることで、OS上の実行環境が構築されている。
仮想マシンはハードウェア上のすべてごと仮想的に構築する技術といえるが、コンテナ技術はOS上の環境のみ仮想構築する。コンテナ技術ではOSこそ変更できないが、動作に割くリソースは少なくて済み、また構築や起動が迅速に行えるといった利点がある。
コンテナ技術は2010年代半ば頃からアプリケーション開発における仮想化環境として注目を集めている。
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