タッチパネル
【英】touch panel
タッチパネルとは、ディスプレイの画面を直接触れることで操作できるようにするディスプレイ装置のことである。タッチパネルが搭載されたディスプレイはタッチスクリーンと呼ばれることもある。
タッチパネルの一般的な構造としては、透明な薄膜によってディスプレイを覆い、タッチ操作を感知するといった方式がとられる。タッチパネルに埋め込まれた素子が、圧力や静電容量などから入力を感知し、位置情報に変換して電気信号を送る。
タッチパネルが登場した当初は、被せた膜が画面表示の精度を低下させるという難点もあったが、これは後の技術向上によってほぼ克服されている。
また、画面の外縁から赤外線などをマトリックス状に発して指の位置を感知する方式のタッチパネルもある。この方式では、実際にパネルに接触しなくても、指を近づけた段階で操作を感知することができる。
タッチパネルは金融機関のATMや鉄道の券売機などで多く導入されている。2000年代半には任天堂の携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」、およびiPhoneを筆頭とするスマートフォンの登場・普及により、タッチパネルは一挙に身近な技術となった。
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