曲面ディスプレイ
読み方:きょくめんディスプレイ
別名:曲面スクリーン,曲面スクリーンモニター
【英】curved screen display
曲面ディスプレイとは、表示画面(スクリーン)が平面ではなく、わずかに湾曲しているディスプレイの総称である。
曲面ディスプレイを導入する意味(利点)としては「没入感の向上」がしばしば挙げられる。画面端をわずかに内側に湾曲させることで、スクリーン全体が視界に入りやすくなり、視界に入る表示は現実の視野に近づいて臨場感を得やすくなる。大画面スクリーンでは視界の端にゆがみを感じやすくなるが、そうしたゆがみを是正する効果も期待できる。
また、ディスプレイが湾曲していることで外光の反射率が低減され、結果として画面が見やすくなる、あるいは、発光を抑えて(その分だけ電力消費量を抑えて)快適に見ることができるという効果も期待できるという。
他方で、平板なディスプレイに比べると曲面ディスプレイを快適に見る位置は限られやすくなる。横にずれた位置から見ると左右ゆがんで見える、あるいは、極端に横にずれた位置からでは見えない部分も生じ得る。
曲面ディスプレイは映画館のスクリーンなどで採用されてきた技術といえるが、2010年代半ば頃からはPC向けのディスプレイ(モニター)等でも曲面ディスプレイを搭載した民生品が多く登場している。スマートフォンでもサムスン電子などが曲面ディスプレイを搭載した端末をいくつか発売している。
曲面をが固定的ではなく柔軟に曲げられるようなディスプレイは曲面ディスプレイではなくフレキシブルディスプレイと呼ばれている。
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