ポートレートライティング
【英】Portrait Lighting
ポートレートライティングとは、一般的には肖像写真(ポートレート)の撮影に最適化された照明の工夫(ライティング)という意味で用いられる語であり、IT用語としては、AppleがiPhone Xの「TrueDepthカメラ」に搭載した自撮り(セルフィー)向けの画像エフェクトの呼び名を指すことが多い。
iPhone XのTrueDepthカメラは、インカメラとカメラに付帯する各種センサー類の総称といえる。7メガピクセルのカメラに加えて赤外線カメラや環境光センサーといった複数のユニットが加わり、顔認証(Face ID)や「アニ文字」といった独自の高度なカメラ技術を実現している。ポートレートライティングは、被写体の顔の特徴と光との相互作用を計算して照明エフェクトを加える技術と説明されている。顔を明るく照らす「スタジオ照明」、明るさにメリハリをつける「輪郭強調照明」、背景を暗くして表情を際立たせる「ステージ照明」といったエフェクトが用意されている。
iPhone Xの発表当初は、ポートレートライティングはベータ版の機能と位置づけられている。
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