iPhone 5s
読み方:アイフォーンファイブエス
別名:アイフォーン5s,Apple iPhone 5s
iPhone 5sとは、Appleが発表したiPhone 5の後継機種に位置するスマートフォンである。2013年9月に正式発表された。
iPhone 5sの大きな特徴の一つは、アーキテクチャーが64ビット化されている点である。新モバイルCPU「A7チップ」は64ビットCPU、iOSの新バージョン「iOS 7」も64ビットアーキテクチャにーに対応している。これによってiPhone 5sの処理性能はデスクトップマシン並となり、処理速度は前モデルに比べると最大で2倍ほどになるという。
また、A7チップに加えてモーション処理専用の補助プロセッサ「M7コプロセッサ」が新たに搭載されている。M7は、加速度センサー、ジャイロスコープ、コンパスといった計器が取得する動き(モーション)の処理に特化した低消費電力プロセッサである。モーションデータの使用場面は歩数計やルート案内などのように長時間・持続的に使用されることが多いため、モーション処理をM7に行わせることでA7チップの処理負担の軽減と同時にバッテリーの節約も実現されている。
また、ホームボタンに内蔵された指紋認証の機構「Touch ID」もiPhone 5sの大きな特徴となっている。初回設定で指紋を登録しておけば、ホームボタンに指で触れるだけで簡単かつ安全に画面ロックを解除できる。iTunes Store、App Store、iBooks Storeなどのオンラインストアでコンテンツを購入する際の認証手段としても使用できる。
iOS 7の基本設計はiOSを通じて大きく変わっていないが、iOS 7のユーザーインターフェースはフラットデザインに刷新されている。
これまでに搭載されてきた機能、例えばコントロールセンター、通知センター、AirDrop、Safari、Siri、iTunes Radioなどは、より洗練されてれ引き継がれている。ディスプレイはRetinaディスプレイ、通信および給電用のコネクタはLightningコネクタ、イヤホンはEarPodsである。ディスプレイのサイズ、端末本体のサイズ、および重量は、iPhone 5とほぼ同じ値となっている。
アウトカメラの「iSightカメラ」は解像度が8メガピクセルとなり、イメージセンサーと画素サイズはより大きくなり、絞りもf/2.2に拡大されている。また、色温度を最適化する「True Toneフラッシュ」を搭載している。
ちなみに、「iPhone 5s」のSは公式には小文字で表記されている。過去に発売された機種として「iPhone 4」の後継にあたる「iPhone 4S」があるが、「iPhone 4S」のSは大文字で表記されていた。
iPhone 5sの発表と同時に、姉妹モデルとして「iPhone 5c」も発表された。iPhone 5cは搭載CPUがA6チップで64ビットアーキテクチャーには非対応であり、指紋認証を搭載していない、OSはiPhone 5sと同じくiOS 7で、鮮やかで豊富なカラバリを備える、といった特徴を持つ。iPhone 5sはフラッグシップモデルであり、iPhone 5cが一般標準モデルの位置づけと見ることができる。
なお、iPhone 5sとiPhone 5cの発表と時を同じくしてNTTドコモがiPhoneの取り扱いを開始することが正式に発表された。ソフトバンクモバイルとauに続き、国内の大手キャリア3社のどれでもiPhoneを使えるようになったことになる。
※画像 / Apple Japan
参照リンク
iPhone - (Apple)
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