Appleモーションコプロセッサ
読み方:アップルモーションコプロセッサ
【英】Apple motion coprocessors
Appleモーションコプロセッサとは、Appleが「iPhone 5s」以降のiPhoneに搭載している、モーション計測用の補助プロセッサの総称である。公式な呼称ではないが、歴代モデルを総称する際の便宜的な呼び名として用いられる場合がある。
Appleモーションコプロセッサの初代モデルは「iPhone 5s」に搭載された「M7コプロセッサ」である。iPhone 5s はモバイルCPUのアーキテクチャーが64ビット化した初のiPhone端末でもある。2015年に発表された「A9コプロセッサ」が3世代目に当たる。初代モデルのナンバリングが「M7」となっているのは、モバイルCPU「A7チップ」と揃えられているためである。
Appleモーションコプロセッサは、加速度センサーや方位計(コンパス)、ジャイロスコープといったセンサー類と連携している。M9コプロセッサでは気圧計とも連携している。センサー類は常時動作し、長時間バックグラウンドで動作する場合が多い。こうした処理をメインのCPUではなくモーションコプロセッサが受け持つことで、CPUのリソースがセンサー類にむやみに割かれる(主要なアプリの動作に悪影響を及ぼす)ことなく、かつ、CPUが処理するよりも低消費電力で処理を行うことでバッテリー持続時間の長時間化も実現できる。
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