リフレッシュ
【英】refresh
リフレッシュとは、保持している情報の維持や更新を目的として行われる動作の総称である。とりわけ、CRTディスプレイにおける走査の更新や、DRAMがコンデンサの電荷による記憶を維持するために行われる、電荷の補充動作を指すことが多い。
CRTディスプレイの画像表示は、ブラウン管の奥に備わった電子銃から発射される電子ビームの照射によって行われる。左上方から右方向へ、また一段下がって左から右へ、という順序で右下まで巡回する。一巡するとまた左上から走査をやり直す。この上書き動作がリフレッシュと呼ばれており、このリフレッシュが残光や残像の消える前に繰り返されるので、画像は連続して保たれていると認識されている。
DRAM半導体は自然に放電しており、放っておくと電荷がゼロになってデータが消失してしまうので、定期的に電荷を与えて書き込みし直すリフレッシュ動作が必要となる。リフレッシュが単位時間(1秒)当りに行われる回数を示す値がリフレッシュレートと呼ばれ、リフレッシュが行われる周期(どれだけの時間間隔をおいて行われるのか)を示す値はリフレッシュサイクルと呼ばれる。リフレッシュを必要とするDRAMが現在ではメインメモリとして使用されているので、コンピュータに電源が供給されていないとメモリの記憶が消えてしまう。
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