汎用京速計算機
読み方:はんようけいそくけいさんき
汎用京速計算機とは、文部科学省を中心に開発が進められているスーパーコンピュータの名称、ならびにそのコンピュータを開発する産官学連携のプロジェクト名である。最終的には「京」(けい)と命名された。
汎用京速計算機は2010年の運用開始を目標として開発が進められており、処理性能は運用開始の段階で10PFLOPS(ぺタフロップス)に達するとされている。10PFLOPSは1秒間に1京回の浮動小数点演算が可能であることを表す値であり、2002年に運用が開始されたスーパーコンピュータ「地球シミュレータ」と比べると、250倍以上の性能を実現することになる。
汎用京速計算機の開発プロジェクトは2006年度から2012年度までの7ヵ年計画としてスタートした。2009年11月には事業仕分けによってプロジェクト凍結の危機にもさらされたが、プロジェクトは継続された。2010年7月に名称が「京」に決定、2011年4月に一部稼動を開始。2011年6月の「スーパーコンピュータTOP500」ランキングでは、国産のスパコンとして「地球シミュレータ」以来7年ぶりとなる第1位の座を獲得した。
参照リンク
計算科学技術推進ワーキンググループ第2次中間報告骨子(案)
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