TSUBAME2.0
TSUBAME2.0とは、東京工業大学学術国際情報センター(GSIC)が構築したスーパーコンピュータである。NECと日本ヒューレット・パッカードがシステムを受注し、2010年11月1日に運用が開始された。
TSUBAME2.0は、東工大が2006年に構築した「TSUBAME」の後継となるシステムである。システムは並列処理用の「Thinノード」1408台と、大容量メモリを搭載した「Mediumノード」が4台、Mediumノードよりもさらに大容量のメモリを搭載した「Fatノード」10台から構成されている。ThinノードにはNVIDIAの「Tesla M2050」が1台あたり3枚搭載されている。理論上最高性能は2.4PFLOPS(ペタフロップス)とされる。
TSUBAME2.0ではTSUBAMEと同様、OSとしてLinux(SUSE Linux)およびWindows(Windows HPC Server)がそれぞれ利用可能となっている。
2010年11月半ばに発表された第36回スーパーコンピュータTOP500ランキングでは、TSUBAME2.0は1.19PFLOPSの処理性能を記録、第4位にランクインしている。また、スーパーコンピュータの省電力性能を計る(グリーンIT版TOP500ランキングと言える)「Green500」において、TSUBAME2.0は第2位にランクインしている。
2011年11月に発表されたゴードン・ベル賞では、TSUBAME2.0は計算機科学分野での革新的な成果を挙げたシステムに贈られる「特別賞」を受賞している。ちなみに、2011年のゴードン・ベル賞の最高性能賞には京速コンピュータ「京」が選ばれている。
参照リンク
TSUBAME2システム構成 - (東工大学術国際情報センター)
|