SpyEye
読み方:スパイアイ
別名:SpyEyeウィルス,SpyEyeウイルス
SpyEyeとは、情報窃取をはじめとするサイバー犯罪に多く用いられている不正プログラムの作成ツール(ツールキット)、ならびに、同ツールキットを用いて作られた不正なプログラムの総称である。
SpyEyeに侵入されたコンピュータで、金融機関などの特定のWebサイトにアクセスすると、SpyEyeは該当ページの入力欄にHTMLコードを挿入する。挿入されたHTMLコードはクレジットカード番号やクレジットカードのPINコードなどの入力欄であり、ユーザーに怪しまれず情報を入力させて盗むという。盗まれた情報は資金洗浄のための不正な送金(マネーミュール)に利用されたり、個人情報として売買されたりする。
多くのSpyEye型ツールは、ドライブバイダウンロードなどの手口によってユーザーのコンピュータに侵入するとされる。
SpyEyeは2010年初頭前後頃に存在が知られるようになった。SpyEyeはいわゆるアンダーグラウンドサイトで販売されており、容易に購入可能となっている。そのため、同種の犯罪を目論むユーザーはたやすく犯罪を実行に移すことが可能とであるとし、注意が呼びかけられている。
参照リンク
「SpyEye」によるサイバー犯罪の手口とは - (トレンドマイクロ)
コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況[2011年8月分]について - (IPA・独立行政法人情報処理推進機構)
|