スプリントネクステル
別名:Sprint,Sprint Nextel Corporation,Sprint Nextel Corp.
【英】Sprint Nextel
スプリントネクステルとは、米国に本拠を置く携帯電話事業者(キャリア)である。バージニア州のレストンとカンザス州のオーバーランドパークに本社がある。2013年7月に日本のソフトバンクによる買収が完了し、ソフトバンクの傘下企業となった。
2012年10月12日に、ソフトバンクの孫正義がスプリントネクステルへの出資について協議を進めていることが明らかになった。15日にソフトバンクが正式に買収の実施を発表した。買収額は約201億ドル、およそ約1兆5709億円とされる。まずは31億ドルで転換社債を引き受け、追って170億ドルを追加出資する。
スプリントネクステルは、米国の携帯電話キャリアの市場において、ベライゾンワイヤレス(Verizon Wireless)、AT&Tモビリティ(AT&T Mobility LLC)に次ぐ第3位のシェアを持つ。ただし、この上位2社のみで市場シェアの6割以上を占めており、2位と3位以下の間には小さくはない隔たりがあった。ソフトバンクとスプリントネクステルの合併により、売上高ベースでNTTドコモやau、AT&Tを抜き、世界第3位に台頭する。日米の契約者数の総数は米国上位2社に匹敵する規模となる。
スプリントネクステルは2000年代後半から2010年まで業績が伸び悩んでいたが、この1~2年は業績を回復しつつあった。2011年10月には、Appleとテイク・オア・ペイ契約を締結し、iPhone 4Sの販売を開始した。なお、テイク・オア・ペイ契約の内容は、アップルに対して、4年間におよそ3050万台のiPhoneを買い取ることを約束し、その対価としておよそ200億ドルを支払うものとされる。
ちなみに、米国のAT&Tは2000年代前半にNTTドコモの出資を受け、NTTドコモを筆頭株主としていたことがある。この提携関係は2001年から2004年まで続いた後に解消されている。
参照リンク
ソフトバンク株式会社によるスプリントの戦略的買収(子会社化)について - (ソフトバンク株式会社プレスリリース 2012年10月15日)
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