バイポーラトランジスタ
別名:接合型トランジスタ
【英】Bipolar Transistor
バイポーラトランジスタとは、トランジスタの一種で、半導体のpn接合によって構成されたトランジスタのことである。一般的に「トランジスタ」といえばバイポーラトランジスタを指していることも多い。
バイポーラトランジスタには3つの端子が付いており、それぞれベース、コレクタ、エミッタと呼ばれる。ベースに電流(ベース電流)を流し、電圧を加えると、コレクタにはベース電流の10倍~100倍程度の電流(コレクタ電流)が流れる。この性質を利用して電流を制御することができる。
バイポーラトランジスタは、電流の効率的な増幅が可能で、生産コストも安価に抑えることができる。そのため多様な用途において電子素子として利用されている。
バイポーラトランジスタはpn接合の構造によってnpn型とpnp型に分けられる。npn型とpnp型では電流の流れる方向が逆になる。
なお、バイポーラトランジスタは電子と正孔の2種類をキャリアとして持つため、バイ(2)の名がついている。これに対して電界効果トランジスタ(FET)は、電子か正孔のいずれか1種類だけを扱うので、ユニ(1)を意味する「ユニポーラトランジスタ」とも呼ばれている。
参照リンク
半導体/電子デバイス物理 - (甲南大学理工学部)
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