ユーザー革命
読み方:ユーザーかくめい
ユーザー革命とは、総務省が刊行した平成25年版「情報通信白書」において言及されている、ユーザーがイノベーションの主体となる産業のパラダイムシフトを指す表現である。
情報通信白書は、ITおよびICTの歴史におけるパラダイム転換の流れを大きく3つに区分する。まず、1980年代から90年代にかけて、パソコンが登場しコモディティ化していった「デジタル革命」の時期。次に、インターネットの登場とブロードバンド化が爆発的に進んだ「ネットワーク革命」の時期。1990年代から2000年代半ばまでがこれに当たる。そして、2000年代後半から2010年代以降は、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)などのようにユーザーの利用を主な要素としたパラダイムシフトが起こっており、これを「ユーザー革命」と名付け得る、としている。
ユーザー革命の背景には、整備され充実したネットワーク環境、大容量クラウドストレージなどの各種クラウドサービスの登場、スマートフォンなどの高度で使いやすい端末、といった要因があるとされる。ユーザー革命によってPCや携帯電話はスマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイスに移行し、通話サービスに変わってデータ通信サービスが、ハードウェア産業はソフトウェア産業もしくはコンテンツ産業に移行する、といった産業の推移も見て取れる。
ユーザー革命は平成25年版情報通信白書・第1部「スマートICT」のトレンド解説の章で紹介されている。
参照リンク
「スマートICT」の戦略的活用でいかに日本に元気と成長をもたらすか - (総務省)
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