FIND, FINDBの解説

大文字小文字を区別して文字列の部分一致を調べる方法

FIND関数、FINDB関数を使用すると、大文字小文字を区別して文字列の部分一致を調べることができます。
大文字小文字を区別せずに検索するSEARCH関数、SEARCHB関数とは異なり、検索文字列にワイルドカードを使用することはできません。
FIND関数、FINDB関数は、見つかった検索文字列の位置を、対象文字列の左端から数えて返します。FIND関数が返す位置は、左端の文字の位置を「1」として文字単位で数えていき、右端の文字では位置と文字数が一致します。FINDB関数は、同様の数え方で、文字ではなくバイト単位で数えた位置を返します。
検索文字列の部分に空文字列（長さゼロの文字列「""」）を指定すると、検索開始時点で一致したものとみなされ、検索開始位置を結果として返します。既定では「1」、開始位置を指定した場合はその値になります。
検索文字列の部分に数値を指定すると、文字列に変換された上で、検索されます。

=FIND(検索文字列,対象,開始位置)

1. 「検索文字列」･･･検索する文字列を指定します。
2. 「対象」･･･検索文字列が含まれる文字列を指定します。
3. 「開始位置」･･･検索の開始位置を左端からの文字数で指定します。省略すると1を指定したことになります。開始位置より前に含まれる文字列は無視されます。

=FINDB(検索文字列,対象,開始位置)

1. 「検索文字列」･･･検索する文字列を指定します。
2. 「対象」･･･検索文字列が含まれる文字列を指定します。
3. 「開始位置」･･･検索の開始位置を左端からのバイト数で指定します。省略すると1を指定したことになります。開始位置より前に含まれる文字列は無視されます。

開始位置の指定は、検索の対象となる文字列の最初の部分を、検索の対象から外すために行います。

入力例

以下の例では、対象文字列「あaBcabcabc」から検索文字列「abc」を検索しています。

結果は以下のようになります。

セル「D2」ではFIND関数で検索しています。対象文字列「あaBcabcabc」には検索文字列「abc」は2つ含まれていますが、左から数えて最初の出現位置である「5」文字目が結果となっています。「aBc」とは大文字小文字を区別するので一致しません。
セル「D3」ではFIND関数で検索をしていますが、開始位置「6」を指定しています。「D2」での結果である「5」文字目の一致は無視されて、2回目の一致箇所の「8」が結果になっています。
セル「D4」ではFINDB関数で検索をしています。一致箇所は同じですが、最初の文字である全角「あ」をバイト数では「2」に数えるため、結果も1つ大きくなって「6」になっています。