FIND, LEN, LEFT, RIGHTの解説

氏名を姓と名前に分割する方法

FIND関数、LEN関数、LEFT関数、RIGHT関数を使用すると、氏名を姓と名前に分割することができます。住所録や社員名簿などに登録されている氏名を、姓と名前の2つのセルに分割することができます。ただし、姓と名前の間に空白文字があることが前提になります。

=FIND(検索文字列,対象,開始位置)

1. 「検索文字列」･･･検索する文字列を指定します。
2. 「対象」･･･検索文字列を含む文字列を指定します。
3. 「開始位置」･･･検索を開始する位置を指定します。省略可能です。省略した場合には、開始位置は「1」になります。

=LEN(文字列)

1. 「文字列」･･･文字数を調べたい文字列、文字列のあるセルを指定します。

=LEFT(文字列,文字数)

1. 「文字列」･･･取り出す文字列を指定します。
2. 「文字数」･･･文字の先頭（左）から取り出す文字数を指定します。省略可能です。

=RIGHT(文字列,文字数)

1. 「文字列」･･･取り出す文字列を指定します。
2. 「文字数」･･･文字の最後（右）から取り出す文字数を指定します。省略可能です。

入力例

ここでは、社員名簿などに登録されている氏名を、姓と名前の2つのセルに分割します。なお、姓と名前の間には全角の空白文字が入っていることにします。
まず、全角の空白文字の位置をFIND関数を使って求めます。空白文字より左側の位置にあるのが姓、右側にあるのが名前になります。
姓は、氏名の先頭から空白文字の位置の数から1を引いた数までの文字です。これを式で表すと次のようになります。A2に氏名が書かれているとします。

=LEFT(A2,FIND("　",A2,1)-1)

次に、名前は、氏名の文字数から氏名の空白文字の位置の数を差し引いた数の分だけ、文字の最後から取り出したものになります。これを式で表すと次のようになります。

=RIGHT(A2,LEN(A2)-FIND("　",A2,1))

A2の氏名から姓を取り出してB2に「藤田」と表示し、名前を取り出してC2に「五郎」と表示します。

B2からC2までを選択して、C6までフィルハンドルのドラッグを行います。