IF, MOD, ROW, SUMの解説

3行おきのデータを計算する方法

IF関数、MOD関数、ROW関数、SUM関数を使用すると、3行おきのデータを計算することができます。
Excelには、3行おきのデータを計算するための専用の関数がないため、IF関数、MOD関数、ROW関数、SUM関数を使用します。方法は、ROW関数を使用してデータを計算する行数を取得します。そして、MOD関数を使用して行数の数を3で割った余りを求めます。最後に、IF関数を使用して余りが0、1、2のそれぞれの場合における行数の値をSUM関数により合計します。

=IF(論理式,真の場合,偽の場合)

1. 「論理式」･･･真、または、偽のどちらかに評価できる値または式を指定します。
2. 「真の場合」･･･論理式が真の場合に返す値を指定します。
3. 「偽の場合」･･･論理式が偽の場合に返す値を指定します。

=MOD(割られる数,割る数)

1. 「割られる数」･･･偶数かどうかを調べる数を指定します。
2. 「割る数」･･･割る数を指定します。

=ROW(範囲)

1. 「範囲」･･･行番号を調べるセル、または、セル範囲の参照を指定します。省略可能です。

=SUM(数値1,数値2)

1. 「数値」･･･合計の対象となるセル参照、セル範囲、数式、数値、文字列、論理値、配列を指定します。
2. 「数値2」･･･省略可能です。追加で合計に含める値を指定します。「数値」と合わせて255個まで指定できます。

入力例

ここでは、各支店の8月3日から8月6日までの売上高の合計を求めます。
東京支店の売上高は、2行目、5行目、8行目、11行目にあるので、行数の数を3で割った余りは2になります。
従って、C14には次の式を入力します。入力後は、CtrlキーとShiftキーを同時に押しながらEnterキーを押します。

=SUM(IF(MOD(ROW(C2:C13),3)=2,C2:C13,0))

大阪支店の売上高は、3行目、6行目、9行目、12行目にあるので、行数の数を3で割った余りは0になります。
従って、C15には次の式を入力します。入力後は、CtrlキーとShiftキーを同時に押しながらEnterキーを押します。

=SUM(IF(MOD(ROW(C2:C13),3)=0,C2:C13,0))

名古屋支店の売上高は、4行目、7行目、10行目、13行目にあるので、行数の数を3で割った余りは1になります。
従って、C16には次の式を入力します。入力後は、CtrlキーとShiftキーを同時に押しながらEnterキーを押します。

=SUM(IF(MOD(ROW(C2:C13),3)=1,C2:C13,0))

各支店の売上高の合計を表示します。

参照

• 奇数列と偶数列の一行おきのデータを計算するには