「システム化計画」の解説
システム化計画
「システム化計画」では、情報システム戦略に基づいたシステム化の構想とシステム化の基本方針を立案し、対象業務を分析して、各システムの開発順序や概算コスト、効果といったシステム化の全体像を明らかにします。システムの導入には業務のどこからどこまでをシステムに反映させるのかを見極めておきます。適用範囲は大きいと使いこなせず、小さいと効果が出にくくなるため、最適な適用範囲を設定することが必要です。また、開発するシステムの費用対効果の考慮も欠かせません。システム開発から運用に至るまで、効果に対して費用が掛かりすぎれば採算が取れません。目標とする費用対効果は、常に評価する必要があります。
スケジュール
システム化計画では、経営戦略に基づいたシステムが必要になる時期を最終目的として、システムの構築順序から業務の移行、教育、訓練といったものをすべて踏まえ、全体的な開発のスケジュールを組みます。
体制
開発スケジュールに則り、開発に携わるシステム開発部門や、実際にシステムを利用するユーザー部門(業務部門)を含め、適所に適任の責任者と業務担当者といった人員配置を行います。
リスク分析
「リスク分析」とは、システムの開発から運用までに、リスクがどのような形で潜んでいるかを検討します。リスクの発生やその影響といった部分を測定しておくことでその対処への順位を決めておきます。主なリスクには「ハードウェア障害」、「ソフトウェア障害」、「ネットワーク障害」、「データ障害」、「性能霜害」、「災害による障害」などがあります。
ポイント
システム化計画の目的を理解しましょう。
上位者の指揮の下、担当業務の情報化、システム化に関する検討に参加できるように、システム化計画の目的やプロセスを理解しましょう。
キーワード
- スケジュール
- 体制
- リスク分析
- 費用対効果
- 適用範囲